耐震偽造問題

耐震偽造問題で思うこと。

(誰もが考えることだと思いますが)
あれだけのことをしながらまるで反省の色がない。

もしかしたら、本当に氷山の一角なのかも知れません。
イーホームズの話等を信用すると、現状の制度では
偽造を見抜くことはできないとのこと。

要は、大量に偽造した今回はバレタだけで、たまには
「まぁ、いっか」という感覚でやっている人もいるかも
知れません。

それこそ「偽造」した人はいなくても「計算を間違えた」人
は絶対いそうです。

今の制度では「計算を間違えて」も発見できなさそう。
もしかしたら、イーホームズ以外の確認検査機関も
その制度の限界に気付きつつ、どうしようなかったのでは?
と考えたりいます。

後は、総研と木村建設は本物の悪者ですね。
今となってもトラブルにありがちな「言った言わない」で争ってますが
多分、本物の悪者の彼らはそんなに簡単な発言はしていないのでしょう。
(要は具体的な発言はせず、相手である姉歯さんにわかるような言い方)

私の仕事で例えると年末年始12月29日から1月5日までが取引先が休みだと
します。
28日にお客様から受注した商品はどんなに早くても6日以降になるでしょう。
もし、受注量が多ければ10日15日以降になるかも知れません。

しかし、お客様から受注を承った際、「年末年始は休みです」としか
伝えなければお客様は三が日が終われば商品が手に入ると思って
しまうかも知れません。

例えはあんまり上手くないかも知れませんが(苦笑)大体そんなもんでしょう。
要は
元支店長「鉄筋を減らせ」
姉歯さん「これ以上ムリです」
元支店長「設計事務所は他にもあるぞ」てな感じです。
(ていうか、平成設計の下請け業務をしていたのは姉歯さんだけだったのでしょうか?)

どの世界にも暗黙の了解というのがあるものでしょう。
本当はこうした方がいいというのがわかっていながら、コストの問題や慣例の問題で
そのまま放置している問題は、どの世界でもあるもんでしょう。

今回の問題もその一種だと思います。
本当は後手ではいけないのですが、完璧にする制度を作らないといけないと
思います。